床を無垢材に変えたい!無垢材の特徴とリフォーム費用を紹介!
「住まいの床が傷んできた…」と感じたとき、リフォームを検討することになりますが、この時どのような床材にリフォームするのかを考えなければいけません。床の素材の中でも天然木を使った床は、人気があります。自然の素材を取り入れた空間になるので、住まいの雰囲気が変わります。この記事では、無垢材についてまとめています。
無垢材とは
スギ、ヒノキ、パイン、オークなどの天然木を切りだし1枚板にしたものが無垢材です。天然の木を使用していてさまざまな樹から作ることができます。ただし、木をそのまま切っただけだと、木の中に含まれる水分が多く割れやすい、反れる、カビが生えるなどが起こりやすくなるため、一度乾燥させてから使用されます。その後、水や汚れが染み込んでしまうのを防ぐコーティングも行われるのが一般的です。表面を加工しておくことで、長く天然木のよい状態を楽しめるようにするのです。
ただし、表面からコーティングしているだけなので、年数が経過するとコーティングを再度行わなければいけません。天然木は、汚れや水が染み込んでしまいやすい素材ですが、コーティングをしていればそのようなことがなく安心です。
集成材とは?
無垢材以外に床の素材として使われているのが集成材です。これは小さな木材を、接着剤を使って貼り合わせているもので、1枚板ではありません。集成材も木材を使っていますが、接着剤を使用するという点は無垢材との違いです。そして無垢材は、それぞれの木目に違いが出るのですが、集成材は統一感が出やすいのが特徴です。
集成材は表面に化粧シートを貼って仕上げたり、無垢材を薄く切ったものを貼り付けたりして仕上げます。見た目がよくない木材も、集成材として加工されることがあることから、費用が安いのが集成材のメリットともいえます。
無垢材ならではのメリット・デメリット
天然木を使用した無垢材にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。メリットとデメリットについてまとめておきます。
無垢材のメリット①
肌触りがよい
無垢材のフローリングを素足で歩くと、とても心地よいです。スベスベでなめらかな床になります。木材ならではの香りも楽しめるでしょう。
無垢材のメリット②
湿度を調整してくれる
天然の木は、湿度が高い時は水分を吸収して、乾燥しているときには木の中の水分を放出してくれるという働きをしてくれます。そのため、部屋の調湿効果が期待できます。
無垢材のメリット③
年数が経過すると色味が変わる
天然素材なので、年数が経過することで変化していく素材の質感や色味も楽しめます。経年美を楽しめるのは無垢材ならではでしょう。
無垢材のデメリット①
水濡れに弱い
無垢材の床は、シミがつきやすいというデメリットがあります。水まわりで床材に選んでしまうと汚れが目立ってしまうでしょう。表面に仕上げ加工がされている無垢材の場合は、シミ汚れを防ぎやすいです。
無垢材のデメリット②
傷や凹みが出やすい
無垢材は、柔らかな床材なので傷や凹みが出やすいです。重いものを床に落としたり、くり返し刺激が与えられるとその部分だけが傷ついたり凹んだりしてしまい目立つ可能性があります。
無垢材のデメリット③
値段が高い
天然木を使用しているので値段が高いです。集成材と比べるとかなり割高なので、予算オーバーになりそうなら、無垢材を使用する場所を絞るようにしましょう。
リフォームで無垢材の床に変えた場合の費用相場
リフォームで無垢材の床にする場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。これはどのような木を使っている無垢材を選ぶかということや、リフォーム会社によって異なります。ここでは相場としてご紹介します。
ナラの無垢材
ナラは、耐久性が高く硬度のある木材です。フローリングの床に多く使われています。手頃な無垢材として知られていて、1平方メートルあたり1万円が相場です。
パインの無垢材
パインは柔軟性の高い木材で、バリアフリー住宅におすすめといわれています。価格幅が広いので安いものと高いものでかなり価格差が出ます。1平方メートルあたり3,000円から1万5,000円くらいが相場です。
ズギの無垢材
スギは、古くからある日本家屋でもたくさん使われています。柔らかくて肌触りのよい木材で香りもあります。1平方メートルあたり1万円が相場です。
ヒノキの無垢材
耐水性がある木材で、香りも楽しめます。抗菌作用もありカビを防ぐ効果も高いことから、浴室でも使われています。1㎡あたり1万2,000円が相場です。
まとめ
床を無垢材にリフォームする際に知っておきたいメリットとデメリット、そして無垢材にリフォームする際の費用相場についてお伝えしました。無垢材といっても木材によって特徴が異なります。どのような雰囲気にしたいのか、どのような効果を期待したいのかによって選んでみるとよいでしょう。無垢材の床のリフォーム実績が多い会社に依頼することで、色々アドバイスがもらえます。まずは相談してみましょう。