床リフォームにかかる費用は素材によって違う!費用相場を紹介します
床のリフォームを考えるのは「部屋のイメージを変えたい」「劣化してきたから新しくしたい」など、さまざまでしょう。ですがそこで気になるのは、リフォームにかかる費用ですよね。現状の床の材質や、新しく希望する材質によって施工方法や費用が異なります。本記事では床リフォーム費用の相場と施工方法、あわせて注意点もお伝えしていきます。
床リフォームの施工方法
ではまず、床をリフォームする際の施工方法についてご説明したいと思います。施工方法には「張り替え工法」と「重ね張り工法」の2種類があり、どちらを選ぶかで費用が異なります。どのような工法なのか、詳しくご説明します。
張り替え工法
現状の床材をはがしてから、新しい床材を張りなおすのが張り替え工法です。現状の床の損傷が大きい場合や、和室から洋室へ・カーペットからフローリングへなど、まったく違う床材に変更したい時に適しています。また、前回張り替えてから10以上経っていたり、歩くとへこんだり、キシキシいうといった場合にも適しています。張り替え工法を行えば表面だけではなく、下地の確認ができるメリットがあります。大がかりな施工になりますので6帖の部屋で2日~3日かかります。
重ね張り工法
希望している床材を、現状の床材の上に重ねて張っていく施工が重ね張り工法です。前述の張り替え工法とは違って古い床材すべてを剥がす必要がありませんので、費用も押さえられ、期間も1日位と短く済みます。ただ重ねて張りますので、床にどうしても段差ができてしまうというデメリットがあります。どの位の段差ができてしまうか・段差によってドアの開閉に支障はないか等、事前にリフォーム会社にしっかりと確認しましょう。
床リフォームにかかる費用
新しく希望する床材(カーペット・畳・クッションフロア・フローリング)によっても大きく費用が異なります。ここではリフォームする部屋を6帖と仮定し、「張り替え工法の場合」と「重ね張り工法の場合」とでかかる費用の相場をお伝えします。
・畳…「新調する場合/70,000円~200,000円」
・カーペット…「張り替え工法の場合/53,000円~120,000円」「重ね張り工法の場合/45,000円~65,000円」
・クッションフロア…「張り替え工法の場合/45,000円~100,000円」「重ね張り工法の場合/40,000円~55,000円」
・フローリング…「張り替え工法の場合/90,000円~180,000円」「重ね張り工法の場合/60,000円~140,000円」
張り替え時期
床は経年により、必ず劣化します。床材によって耐久年数は異なりますが、張り替えの適切なタイミングは次のようにいわれています。
・畳…「裏返し/2年~5年」「表返し/4年~7年」「新調のタイミング/10年~15年」
・カーペット…5年~6年
・クッションフロア…10年前後
・フローリング…10年~15年
一般的なタイミングをご紹介しましたが、各ご家庭の環境によって床の劣化の進み具合は異なります。よって、次のような不具合が発生したらリフォームを検討するタイミングだと見極めましょう。「歩くたびにギシギシする」「歩くとへこむ・沈む」「目に見える大きな傷ができた」なるべく早いうちに対処した方が余計な費用がかからず、表面のみのリフォームで済む傾向にあります。放っておくと下地の劣化が進んで補修が必要となり、思ったよりも高額になってしまう可能性があります。
床リフォームをする際の注意点
ではここからは、リフォーム後に後悔しないようにするために、あらかじめ注意しておくとよい点をいくつかご紹介します。
傷がつきにくい素材を選ぶ
フローリングにリフォームする場合、注目したい点は傷がつきにくい材質を選ぶことです。材質によっては爪でかいただけで傷がついてしまう物があります。密度があり固い材は傷がつきにくく、逆に密度があまりなくやわらかい材は傷がつきやすい特徴があります。とくに小さなお子様やペットがいる家は、傷がつきにくい材質を選ぶとよいでしょう。
施工方法
床リフォームの施工方法には「張り替え工法」と「重ね張り工法」の2種類があるとお伝えしました。重ね張り工法は費用も押さえられ、短期間で終わるメリットの半面、現状の床に重ねて張ることから段差ができてしまうというデメリットがあります。高齢者がいるお宅は、足元の安全性を考えたうえで施工方法を選ぶこと事をおすすめします。
素材は手で触れて確認しておく
床の素材を選ぶ際は、実際に触ってみる事をおすすめします。画像やパンフレットで見て抱いた素材感と、実際に触った感触とではまったく違うこともあります。とくにカーペットの触り心地やフローリングの滑り具合などについては注意が必要です。ふさわしくない素材を選んでしまい、転倒してケガをしてしまったなど事ゆえにつながらないよう、必ず触って確認しましょう。
床の一般的な張り替え時期は素材によって異なりますが、これはあくまで目安であり、床が歩くたびにキシキシいったりへこんだりする場合は、事故防止のためにも早めにリフォームを検討しましょう。早めに対処すれば表面のみの施工で済み、大掛かりなリフォームを回避できる可能性があります。また、ライフスタイルや家族構成をふまえ、皆が安心して暮らせるような素材や施工方法を選びましょう。