防音リフォームをお考えの方必読!リフォームの種類と費用
子どもが近隣を気にせず遊べる環境を整えたい、楽器を演奏したいなど、防音リフォームを考えている人もいるでしょう。防音リフォームと一言にいっても、さまざまな種類があります。こちらでは、気になる予算や種類について詳しく紹介します。また、あまり費用をかけずにできる防音対策もあわせてするため、興味のある人は参考にしてください。
防音リフォームの種類
防音リフォームをする場合、壁、床、窓などをリフォームすることが一般的です。それぞれの防音リフォームについて紹介します。
壁の防音リフォーム
壁の防音リフォームには、壁に吸音材や遮音シートを入れる方法があります。壁に吸音材や遮音シートを入れることで、防音効果を高めてくれます。また壁に設置されている換気口を、防音効果があるものにするリフォームもあるようです。音を通しやすい換気口のキャップを取り換え、ダクト内に吸音材を使用しています。
床の防音リフォーム
マンションなどで、上の階や下の階の住人の生活音が気になることもあるものです。また一戸建てであっても、2階の子ども部屋の音がうるさく感じることもあるでしょう。こういった場合は床の防音リフォームを行いますが、床の防音性能を高めるには主に3つの方法があります。まずは「防音効果の高い床材に張り替えるリフォーム」で、次に「床材の下に遮音マットを敷くリフォーム」です。これは、床材の下に遮音マットと呼ばれるものを敷き詰める方法となっています。最後に「吸音材のリフォーム」で、グラスウールなどの吸音材を床下の空間に入れる方法です。床の防音リフォームを検討している場合は、3つのなかのどの方法が適切なのか業者と相談のうえ決めるとよいでしょう。
窓の防音リフォーム
窓の防音性能を高めるためのリフォームには主に2種類あります。ひとつは「あわせガラスに変える方法」です。「合わせガラス」とは、「2枚のガラスの間に防音性能のある中間膜を挟み、密着させるガラス」のことを指します。合わせガラスは、ガラスの面積が広いほど防音効果は高くなるようです。もうひとつは「内窓を付けて2重窓にする方法」でしょう。2重の窓にすることで、間の空気の層によって音を吸収し防音効果を高められるのです。
費用
リフォーム内容によるため費用の概算は一概にはいえませんが、壁のリフォームの場合は高くても30万円程度に収まるものが多いようです。次に床の防音リフォームの場合は、25~80万円程度に収まります。窓の防音リフォームの場合は高くても30万円程度です。リフォームをする面積や方法によって変わってきますが、方法によっては、さらに安価に収まる可能性もあるでしょう。
依頼を検討している業者と相談した上で決めることになるかと思います。また防音リフォームについては、得意とする業者とそうでない業者の差があるため、業者選びは慎重に行ってください。
防音室を作りたい
趣味で楽器を演奏する人、自宅でカラオケを楽しみたい人が防音対策を考える時、「防音室」を作ることを検討する方もいるでしょう。防音室を作る方法は2つあります。ひとつは、自宅の一室をまるごと防音室にしてしまう方法で、もうひとつは市販されている防音ボックスを部屋に組み込む方法です。一室をまるごと防音室にする場合はおおよそ160~700万、市販されている組み立て防音ボックスを部屋に置く場合は、50~300万程度の費用がかかるといわれています。防音室を委託する業者についても、得意・不得意の差が出やすいようです。業者の選定は慎重にすることをおすすめします。
手軽にできる防音対策
防音リフォームを行う際には、それなりの費用が発生します。防音のレベルによっては、業者に依頼せず自分の工夫のみで済ませられるものもあるようです。こちらでは、自分で手軽にできる防音対策を紹介しましょう。
■床にカーペットを敷く
小さな子どもがいる家庭では、階下に音が響くのではと心配している人は多いでしょう。そのようなときに役立つ防音対策は、床にカーペットを敷くことです。防音カーペットは、市場に数多く出回っているため、その中で予算にあった商品を選んでみましょう。
■タンスや本棚を壁に配置する
壁が薄く音が漏れてしまう場合に効果的なのが、壁にタンスや本棚などの家具を配置することです。この対策により、壁からの音の出入りは防げるでしょう。
■壁からテレビなどの家電製品を遠ざける
隣室の壁から漏れる音に関しては、テレビなどの家電製品を、対象の壁から遠ざけるようにするという対策があげられます。
■遮音カーテンを使用する
窓から入ってくる音がうるさく感じることはよくあるものです。このような時は「遮音カーテン」を使用するとよいでしょう。通常のカーテンと比べて価格は少し高めですが、効果は期待できます。
防音リフォームを考えている人に向けて、方法や費用について詳しく紹介しました。手軽に自分でできる防音対策もあるため、そちらも検討しながら防音対策に取り組むとよいでしょう。